脳卒中とお酒の関係

【アルコールは脳卒中発症リスクを高くする】

こんにちは〜。カラダの先生 代表の森です!本日のカラダの先生ブログのテーマは、ズバリアルコールと脳卒中についてです!お酒の飲み過ぎは体に良くないことは皆さん周知の事実かと思いますが、実際にはどのくらいの危険性があるのか知っている方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。今回はその脳卒中とお酒の深い、深い関係についてまとめて見ました。

アルコールの慢性効果は血圧を上昇させ、脳卒中のリスクを増大させます。特に脳出血に関しては、飲酒量と脳出血の間に直線的な正の相関関係が認められています。

一方で、少量の飲酒だと心血管障害に対する予防効果を有し、飲酒量と心血管合併症の発症率や死亡率との間にU字カーブが認められているとする報告があります。脳梗塞との関係において、1日2杯までの飲酒は脳梗塞発症を半減させ、1日7杯以上の飲酒は脳梗塞発症を約3倍にするという報告があります。日本でのデータからは、40-59歳の男性約2万人を11年間追跡し、飲酒と脳卒中発症との関連を調べたが、脳卒中全体の発症率は、一週間で450g以上飲酒する人は機会飲酒例に比例して68%増加することが明らかになっています。

【脳出血と脳梗塞どちらが多い?】

お酒をたくさん飲むと脳卒中になりやすい。少量だったら予防効果がある。じゃあ結局のところ、どんな飲み方をすれば良いの?そこでこんな研究データがあります。

脳卒中病型に分けた検討では、1週間で1-149gの飲酒量(一日一合未満)で機会飲酒例に比例して脳出血では相対危険度が1.6と高く、脳梗塞では0.6と低かった。つまり、一日一合未満の飲酒をする人では脳出血になる危険性は高くなり、脳梗塞を発症する危険性は低くなります。お酒との直接的な因果関係があるのは脳出血ということですね。

【お酒の飲み方にも関係してくる?】

この少量のアルコールの脳卒中予防効果は、HDLコレステロール上昇作用、抗血栓作用などに由来するとの報告もあります。アルコールは血管弾性に直接作用し、無飲酒者や大量飲酒者に比例して、加齢に伴う血管硬化を抑制することが報告されています。一方で急激な大量飲酒に関していうと、不整脈を誘発してしまう、線溶機能の低下、血圧の大きな変動に陥ることがあるため、脳梗塞のリスクになり得ることも報告があります。すなわち、常習的な多量飲酒者や急激な多量飲酒者は脳卒中になりやすいということです。

【まとめ】

・アルコールには血圧を上昇させる作用があるため、慢性的に脳卒中に陥るリスクがある

・少量の飲酒では脳梗塞を発症するリスクはむしろ低下する

・多量の飲酒は脳卒中の発症率が約3倍になる

・急激に飲酒をすることも脳卒中になるリスクがある

みなさん、お酒を飲むときは少しずつ、出来るだけ少量で。間違っても一気飲みなんてしちゃだめですよ。

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