突然これらの症状が生じたら脳卒中の疑いです

みなさん、隠れ脳梗塞という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

脳梗塞や脳卒中は誰しもが一度は耳にしたことがあると思います。

しかし隠れた脳梗塞と呼ばれる脳梗塞の種類があることはご存知でしょうか?

それが一過性脳虚血発作です。

今回は一過性脳虚血発作についてまとめましたので、ぜひご一読ください。

一過性脳虚血発作って何?脳梗塞とは違うの?

では、一過性脳虚血発作とは何なのでしょう?

あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

一過性脳虚血発作とは、「脳、脊髄など局所の虚血による短時間の神経学的な機能障害で、画像診断で脳梗塞を認めないもの」とされています。

簡単に説明しますと、脳梗塞を発症すると、半身の麻痺やしびれが出現し、体が思うように動かせなくなります。

しかし、一過性脳虚血発作では一旦脳梗塞と同じように症状が出ますが、24時間以内に症状が消失します。

脳の血管に血栓が詰まってしまいますが、脳の細胞が壊死してしまう前に再び血流が流れ出すため症状が一過性に済むというものです。

という原理です。

そのため、ほとんどの方がその後症状が何も残らずに済むため、とても軽く見られがちです。

病院を受診しないという方も大勢いらっしゃるようです。

しかし、一過性脳虚血発作の恐ろしいところは、脳梗塞を発症する可能性が非常に高くなるということです。

一過性脳虚血発作を発症して5年以内に約30%が脳梗塞を発症するといわれています。

また、そのうちの3ヶ月以内に15%、2週間以内に10%の方が脳梗塞を発症しています。

さらに、一過性脳虚血発作を発症して14日以内に脳梗塞を発症した50%以上が、一過性脳虚血発作を発症して48時間以内であったという報告もあります。

つまり一過性に終わったと思って安心していても、その後に脳梗塞を発症する可能性が非常に高いということです。

症状がないからといっても安心はできません。

脳梗塞の「前触れ」「兆候」という認識でいた方がいいでしょう。

もし、一過性脳虚血発作が現れたら、すぐに専門の病院を受診し、予防の対策を立てましょう。

脳卒中の早期治療は、とても重要で症状や回復の程度に大きく影響してきます。

つまり、脳卒中の治療では時間が勝負なのです!

これからお伝えする症状が確認されたらすぐに救急車を呼んでください。

一人で車を運転して病院に向かうなどは事故などの危険性があるので、どうしても車で病院まで行かれる時には、ご家族さんの運転で行きましょう。

まず、第一選択は救急車を呼ぶことを覚えておいて下さいね。

突然これらの症状が生じたら脳卒中を疑え!

● 突然、顔や手足に痺れが生じたり、脱力感が生じた。

● 突然、言いたいことが言えなくなったり、相手の言っていることが分からなくなった。

● 突然、目が見えづらくなった。あるいは見えなくなった。

● 突然、眩暈が出現して上手く歩けなくなった。

● 突然、激しい頭痛に襲われた。

まず、これらの症状が確認されたら迷わずに119番に電話して救急車を呼んでください。

一刻も早く専門機関での治療が必要となります。

明日になったら良くなっているだろうと安易に考えてはいけません。

明日、あなたの手は動かなくなっているかもしれないのだから。

特に脳梗塞の場合は、発症から数時間の間に脳に詰まった血栓を溶かす薬を投与すれば、後遺症を最小限に留めることもできます。

すぐに症状が軽減しても安心してはいけません。

脳梗塞の種類には、一時的に脳梗塞の症状が出現する一過性脳虚血性発作というものがあります。

これは、大きな脳梗塞が起きる前兆でもあるのですぐに専門機関の受診をして下さい。

また、家族にもこれらの症状が見られたら直ちに119番を!迷っている時間はありません。

その時間の間に脳細胞は死滅していきます。

今回は、脳卒中の前兆についてでした。

いかがでしたでしょうか?

皆さんも他人事とは思わず覚えておいてくださいね。

迷ったら119番ですよ!

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