痩せすぎがもたらす恐怖とは

おはようございます。今回のテーマは「痩せすぎがもたらす恐怖」についてです。日本では過剰なダイエットによる痩せすぎが問題となっている事をご存知ですか?世間はダイエットブームです。〇〇ダイエット、〇〇をすれば痩せる。などテレビや雑誌でも話題が尽きません。しかし、このダイエットも過剰に行いすぎてしまうと病気のリスクを高めるだけではなく、最悪の場合、命にも関わってしまう事もあるのです。特に20代の若い女性は5人に1人の割合で痩せすぎが問題となっています。

痩せすぎがもたらすリスク

太り過ぎも、糖尿病や脳卒中などのリスクを高めますが、痩せすぎも癌、脳卒中、心疾患のリスクを高める可能性があります。過剰なダイエットを繰り返していると貧血や免疫機能の低下が生じてきます。ダイエットをし始めてから体調を崩しやすくなった方は注意が必要です。

ダイエットは骨にも影響

特に女性は高齢になると骨粗鬆症になるリスクが高まります。骨粗鬆症になると骨の主成分が減少して、些細な事で骨が折れやすくなります。骨の丈夫さは、20代のうちにも決まると言われているので、ダイエットによる栄養不足は老後の骨粗鬆症のリスクを高めてしまうのです。

過度なダイエットは胎児にも影響

近年、未熟児で生まれてくる確率が高くなっていると言われています。その背景として、母体の痩せが原因として挙げられます。母体の栄養不足によって胎児まで栄養が届かないため、胎児は大きく成長することは出来なくなってしまいます。

BMIで自分の適正体重を知ろう!

Body Mass Index(BMI)は身長と体重から計算する肥満指数です。日本肥満学会が決めた判定基準では、BMI22が最も病気になりにくい数値としています。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

痩せ:18.5未満 普通:18.5以上~25未満 肥満:25以上を肥満

いきなりダイエットをやめることはできない。逆にストレスになってしまう方も多いでしょう。そういう場合は、自分のBMIがどの数値になっているか確認しましょう。痩せすぎの分類に入ってしまうなら少しずつ食生活を改善していけるようにしましょう。ダイエットが過剰になりすぎて怖いのが「摂食障害」です。 

摂食障害とは?

摂食障害は、食行動の様々な症状を呈する精神障害の一種です。日本の摂食障害の患者数は増加傾向にあり、1998年に行われた全国調査では、1980年から18年間で10倍に患者数が増加していると言われています。摂食障害には、ほとんど食事を摂らなくなってしまう拒食症と大量に食事量が増える過食症に分けられます。

拒食症・過食症について

拒食症とは、ご飯を食べると太ってしまうという心理背景から食事を制限してしまう心の病気です。食事量の低下、体重の減少、カロリー制限、嘔吐や下剤の使用など症状は様々です。拒食症は10代で発症する事が多く、女性が90%以上を占めると言われています。拒食と過食は正反対の症状に見えますが、拒食から過食へ、過食から拒食へと変わることもよくあります。

拒食症の原因

まず、原因の一つとして挙げられるのは「ダイエット」をきっかけにして発症する事が多いと言われています。10代の女性に多いのは、自分の体型を気にする年代であることや、TVやCMでダイエットに関する情報に敏感ということも挙げられます。その他にも以下の原因が考えられます。

・ストレスや対人関係での悩み

・痩せている人が良いとされる社会

・自尊心の低下

・周囲から太っていると言われた

◇全体症状

・急激な体重の減少

・太る事への恐怖

・無理な食事制限を行っている

・自己誘発性嘔吐(食べたものを吐く)や下剤の使用

◇精神症状

・イライラしやすくなる

・不安感が強い

・食物のカロリーを気にしすぎてしまう

◇身体症状

・低体温

・低栄養

・低血圧

・無月経

・便秘

・不眠

・虫歯(嘔吐繰り返すとなりやすい)

摂食障害の治療

摂食障害の方は、体重が増えてしまう事を恐れて自分で食事を制限している為、治療を拒否することが多いです。本人が障害を受容して治療を続けられるように周囲の支えが重要です。摂食障害の背景には、家庭環境、ストレス、対人関係での悩みが隠れている事が多く自傷行為やうつ症状も伴う場合が多いので、心療内科や精神科での治療が望ましいす。体重に対するこだわりや間違った自己評価などを正常にするための心理療法を中心に、心身の回復をめざして薬による治療や栄養指導などが必要に応じて行なわれます。摂食障害は正しい知識を身につけて治療を行えば治る病気です。あなたはあなたで素晴らしい。どんな自分でも認めることができると心が楽になると思います。

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