脳卒中を予防するために知っておきたいこと

脳卒中予防10箇条とは?

みなさん、一度は脳卒中や脳梗塞って聞いたことありますよね?いまでこそ脳卒中という言葉を耳にすることが増えましたが、それはここ数年でのことなのです。もちろん昔からある病気ですので、知っている人は知っているといったところだったでしょう。しかしその実態はまだまだ認知されているとは言い難いでしょう。

「名前は聞いたことあるけど、どんな病気かはしらない。」

「何となく後遺症とかがあるんだよね。」

「手足が動かなくなる病気でしょ?」などなど

脳卒中に関する知識や情報に乏しいのが現実です。実際になってみて初めて知るという方が大半です。

そもそも脳卒中とは?

脳卒中は、日本の死因の第3位を占めており、患者数は年々増加の傾向をたどっている。平成11年の厚生労働省患者調査では147万人に達し、現在では年間29万人が脳卒中を発症するとのデータもあるほど。現在のいわゆる寝たきりとなっている人の4割、要介護者の3割は脳卒中患者であることから、脳卒中がとても重篤な後遺症を残す可能性がある病気ということが分かりますね。総医療費の8%、高齢者医療費の13%が脳卒中に費やされており、医療介護ともに社会的な負荷の大きな疾患ということもそれを裏付けるデータということが分かります。

脳卒中の予防

今後も増加する傾向が予測される脳卒中であるが、やはり大切なのはいかに予防できるかという観点と思われます。極めて重要なことですが、なかなか一般的にはまだまだ知られていなかったり、脳卒中に関する知識が乏しいのが現状である。日本脳卒中協会の調査では一般市民の6割は脳卒中の危険因子を全く知らないというデータもあるほどです。アメリカにおいて脳卒中月間、イギリスでは脳卒中週間が設定されており、毎年特定の期間になると集中的に啓発活動が行われています。

日本でも「それではいけないんじゃないか」ということで、脳卒中をもっと知ってもらおうという啓発活動が行われています。一般的に脳卒中に関する知識の乏しい方たちへ向けて、平成14年より毎年5月25日から31日までを脳卒中週間と定め、脳卒中に関する知識を広める目的で活動を行っています。この5月25日から31日というのは、厚生省健康科学総合研究事業 脳梗塞急性期医療の実態に対する研究により、脳卒中の大部分を占める脳梗塞の発症が、年間で春に少なく、6月から8月月にかけて増加することが明らかになっているためです。また、一般的に脳卒中は冬に多いというイメージがあるため、夏場でも脳卒中になる危険性が高いという注意喚起や警告のような意味合いを込めて、5月の終わりに設定されています。

まだまだ歴史は浅いですが、少しでも脳卒中に関して、世間に知ってもらうべきです。こういった活動はこれからも続いてほしいですね。

脳卒中予防10箇条

脳卒中週間が制定された際に、脳卒中予防十箇条なるものが作成されました。分かりやすくシンプルな文言でまとまっているため、一般的にも警告として伝わりやすいのではないでしょうか。是非覚えておくといいかもしれませんね。

1.手始めに 高血圧から 治しましょう

2.糖尿病 放っておいたら 悔い残る

3.不整脈 見つかり次第 すぐ受診

4.予防には タバコを止める 意思を持て

5.アルコール 控え目は薬 過ぎれば毒

6.高すぎる コレステロールも 見逃すな

7.お食事の 塩分脂肪 控え目に

8.体力に 合った運動 続けよう

9.万病の 引き金になる 太り過ぎ

10.脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

みなさんもこれらのことに気をつけて、少しでも脳卒中になるリスクを下げられるよう心がけましょう!

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