脳卒中予防にオススメの食事とは
脳卒中予防のための食事とは?
脳血管疾患とは、脳の血管のトラブルによって脳細胞が壊れてしまう事の総称を指します。
厚生労働省の平成27年人口動態統計によると、脳血管疾患は死因第4位となっています。
脳血管疾患の危険因子として、肥満によるメタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病、脂質異常症などが挙げられます。
脳血管疾患を予防するためには、基礎疾患の治療、食事、運動、喫煙、過度な飲酒などの改善を行うことが大切です。
その中でも、私たちが必ず毎日摂る食事はとても重要になります。
脳卒中を予防する食事はどんなものがいいの?
◇バランスの良い食事を摂る
バランスの良い食事とは、食事摂取基準2015年によると一日の摂取カロリーに対して炭水化物60%、脂質20~25%、タンパク質15~25%と言われています。
食べ過ぎは控えて腹八分目を心掛けて食事を摂りましょう。
◇食塩を摂りすぎない
食塩の過剰摂取は脳卒中の原因となる、高血圧を招く恐れがあります食塩は加工食品や調味料などに多く含まれています。
一日の摂取量を守りましょう。(成人男性9g/日未満、成人女性7.5g/日未満)
◇アルコール
多量の飲酒は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病のリスクとなります。
(純アルコール20gは動脈硬化のリスクを軽減すると言われていますが、多飲料は控えましょう)
◇甘いものや、過剰な糖質
糖質の過剰摂取は肥満につながるだけではなく、血管を傷つけてしまいます。
糖尿病や動脈硬化のリスクを高めるため注意が必要です。
脳卒中予防になる食べ物
◇青魚
鯖、鯵、鰯、秋刀魚などの青魚には、DHAやEPAは血栓予防に効果的で血液をサラサラにします。
また、コレステロールを下げる役割もあります。
脳卒中予防には打ってつけな食材です。
◇野菜
緑黄色野菜には、抗酸化作用があります。
動脈硬化を予防するのに効果的です。
◇海藻類
コレステロールや中性脂肪を吸着して便と一緒に体の外に排出してくれます。
血圧を下げる効果もありますので、高血圧にはおススメです。
◇大豆
大豆には、マグネシウムとカリウムを多く含みます。
マグネシウムは筋肉と血管の収縮を防ぎ、血液が固まるのを固まりすぎないように保つ役割があります。
健康を害する生活習慣として最も影響が大きいのは「喫煙」
2番目にくるのが「食塩の過剰摂取」と知っていますか?
食塩→高血圧→動脈硬化→脳卒中・心筋梗塞
食塩(ナトリウム)を過剰に摂取すると、血圧が上昇します。
高血圧の状態が長く続くと動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの「致命的な疾患」に至るリスクが極めて高くなります。
そのため、食塩の摂り過ぎに気をつけている人は多いはずです。
しかし、日本人の食事には、食塩以外にも、みそ・しょうゆ・などの調味料や漬物・干物といった「食塩の過剰摂取」につながる食品が欠かせず、これらの食品を極端に減らすと食事が味気なくなり、食欲そのものが低下してしまいます。
カリウムが血圧をコントロール
ナトリウムの摂取が減らせないなら、カリウムの積極的な摂取を。
ナトリウムの摂取量÷カリウムの摂取量。
この比率が血圧上昇に大きな影響を与えていることが分かっています。
この比率が小さいほど血圧が上昇しにくいのです。
つまり、ナトリウムの摂取量が減らせないのであれば、カリウムの摂取量を増やせばいいことになります。
逆に、ナトリウムの摂取量が減っても、カリウムの摂取量が減ってしまったら、血圧の上昇しやすくなります。
塩分を減らせなければカリウムを増やす。
カリウムは野菜や果物に多く含まれています。
魚や肉にも含まれていますが、ナトリウムも多く含まれるため、圧が低くなりにくいです。
野菜を1日350g食べるのは難しいですが、果物を加えると手軽に摂取出来ます。
果物はキウイフルーツやリンゴ、ナシ、カキがおすすめです。
バナナはカリウムが豊富だが、繊維が少なくショ糖が多いため血糖値が上がりやすくなります。
牛乳やチーズでカリウムを摂取するのもいいでしょう。
ナトリウムを減らせなければ、果物をとって血圧コントロールを!
毎日の食生活を見直して工夫してみましょう!