意外と知らない血圧の事実?!

おはようございます。今回のテーマは、『血圧』についてです。血圧とは心臓から送り出された血液が血管内で示す圧力の事を指します。これが高くなると高血圧と呼びます。高血圧は、脳卒中、心臓病の原因として大きく関与します。そのため、血圧についての最低限の知識を知っておくことは重要です。4人に一人が高血圧と言われるほど国民病になりつつあるため、血圧測定を自宅でも測られる方が増えてきております。多くの方が自宅で血圧測定を行っているといくつかの疑問が発生します。例えば、血圧は一日何回測ればいいのか?病院で測ると血圧が上がるのはなぜか?など意外と知らない事が多いですよね。

高血圧とは

高血圧はその程度によって、さらにI度からIII度に分けられます。上が140以上で、下が90未満の場合は、収縮期高血圧と呼びます。また、家庭血圧の基準値はより低く、135/85以上であれば高血圧になります。

140/90未満は正常血圧ですが、120/80未満が循環器病のリスクが最も低い至適血圧です。130〜139/85〜89は正常高値血圧で、高血圧ではありませんが注意が必要です。

血圧はいつ測ると良い?

降圧剤を服薬されている場合は、降圧剤を服用前には測りましょう。夜服用した作用が薄れている朝方に測ることで服用時の血圧との差を知ることが出来ます。1日に2回測定できる方は就寝前に測定しましょう。服用してから2~4時間が最も降圧作用が高いため、血圧が下がりすぎていないかをチェックしておきましょう。血圧測定をする際は、理想は1回あたり3回測り、始めの1回目は含まず、あとの2回を平均するのが一般的です。

なぜ病院で血圧測定すると血圧が高くなるのか?

皆さんは、病院で血圧を測定した際に家庭で測るよりも高くなってしまった経験はございますか?これを『白衣現象』と呼びます。受診に伴う精神的不安感や精神的ストレスが関与していると言われています。家庭内血圧は安定しているのに、病院での血圧が高くなりすぎていると、医師が降圧剤をさらに出してしまう可能性があります。そのため、血圧が下がりすぎてしまうリスクがあるのです。そのため、家庭での血圧測定を習慣化し、血圧の日内変動や推移を知っておくことは重要と言えます。

脳卒中とはきってもきれない関係にある血圧。脳卒中のリスクファクターの第一に挙げられるのが、高血圧ですが遺伝からくる高血圧、生活習慣や環境からくる高血圧、高血圧といってもその要因はさまざまです。とくに最近では、肥満による高血圧が増えてきています。

要因はさまざまでも、生活習慣を改善することで本当に血圧をコントロールすることはできるのでしょうか?

生活習慣の見直しで、薬をやめる?!

薬の服用によるコントロールが必要な方もいるかと思います。しかし、最も重要なことは薬を飲むことではなく、生活習慣を見直す事です。軽度の高血圧の方であれば、生活習慣の改善を図ることが出来れば、かなりの確率で正常な血圧値にもっていくことが可能です。

※軽度高血圧:収縮期血圧140-159mmHgまたは拡張期血圧90-99mmHg

投薬にてコントロールしている軽度高血圧の方であれば、生活習慣の改善により、約30%が薬をやめる事が出来るとの報告もあります。中等度高血圧の人でも、約10%が薬をやめる事が出来ます。

※中等度高血圧:収縮期血圧160-179mmHgまたは拡張期血圧100-109mmHg

食事を見直そう!

日本人は1日に平均して10グラム以上の塩分を摂取しています。まずはここから改善を図っていきましょう!男性であれば1日8グラム、女性であれば1日7グラムに減らしていきたいですね。最終的には、男女ともに1日6グラム未満に出来たら理想的です!また、肥満による高血圧が増えていますので、一日の総カロリーやコレステロールにも注意が必要です。カロリーオーバーにならないよう、以下のものを控えましょう!

●脂質の多いもの

●アルコール

●甘いもの

●スナック菓子

外食やコンビニ食の多い人はとくに気を付けよう!運動を見直そう!高血圧対策のために運動を行う目的は2つあります。一つは、運動によってカロリーを消費し、減量を図ること。もう一つは、血行をよくすることです。血液の循環を促進させることで、自然に血圧を下げる力をつけます。

どんな運動がいいの?

●軽めのジョギング

●ゆっくりと泳ぐ

●ウォーキング

いずれも軽めに行うことが重要です。頑張りすぎて激しい運動になってしまったり、ランニングなどになってしまうと、呼吸が止まってしまいます。これを無酸素運動といいますが、高血圧対策にはむしろ逆効果になってしまう恐れもあります。軽く息が上がらないくらいの状態で、一日30分以上行う事が効果的です。一日1時間以上行うのであれば、毎日でなくても週に3回でも効果があります。

他にもこんなことに気を付けよう!

最近、高血圧に深くかかわることとして注目されているのが「睡眠」です。睡眠が浅いと動脈硬化や肥満、糖尿病を招きやすく、高血圧につながる恐れがあります。十分な睡眠時間の確保と、睡眠の質の向上を目指しましょう。これからの季節は特に、外気との気温差が激しくなります。その分、血圧にも負担がかかってしまいます。防寒に努め、室内でも寒いトイレでいきまないことや、入浴の際には脱衣室や浴槽を温めてから入るとよいでしょう。いきなり熱いお風呂に入るのも注意が必要ですよ。

高血圧は脳卒中を含め、さまざまな病気に関係してきます。まだ気にしなくていいやではなく、この記事を読んだ「いま」から生活習慣を見直してみて下さい。

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