脳出血とは〜脳出血はどんな人がなりやすい?どんな症状が出る?〜

脳出血の概念

脳内出血の多くは、高血圧を基盤とする高血圧性脳内出血です。
およそ60%がこの高血圧性と言われています。
発症年齢は脳梗塞に比べて10歳ほど若く、50歳をピークに、50〜60歳代が多いとされています。
近年では発症年齢も高くなりつつあります。
高血圧症の治療の普及によって近年その発症は減少傾向にありますが、全脳卒中のうち脳梗塞についで2番目であり、発症率は1000人あたり、男性で1.2〜1.3人、女性で0.6〜0.7人とされています。

脳出血の危険因子

・年齢
・性別
・高血圧
・飲酒
・血清総コレステロール値(160mg/dl未満)
など

高血圧に関しては、拡張期圧が95mmHg以上で相対危険度が3〜9倍に高まるとされています。(拡張期圧=いわゆる下の血圧値)

部位別頻度

①被殻出血 40〜50%
②視床出血 30%
③大脳皮質下出血 10〜15%
④小脳出血 10〜15%
⑤橋出血 5%

被殻出血と視床出血で全体の70%以上を占めます。

臨床症状の特徴

高血圧性脳出血では、突然に頭痛、嘔吐、片麻痺、言語障害、意識障害などが出現します。
これらの症状が暫時進行していき、およそ発症後1〜6時間経過して完成されることが多いです。

発症は日中(10〜12時)の活動時に多いとされます。

被殻出血

出血源はレンズ核線条体動脈外側枝という血管で、血腫が大きければ内包を障害することがある。
この内包が障害されることで反対側の片麻痺をきたします。
優位側では失語、非優位側では失行、失認、病態失認などをきたすことがある。
血腫の大きさにより、意識障害や病巣側への共同偏視が見られる。

視床出血

出血源は後視床穿通動脈および視床膝状体動脈という血管であり、被殻出血に比べて高齢者に多い。
被殻出血同様、内包が障害されることで片麻痺をきたす。
視床の外側部を出血することが多いため、片麻痺に比べて感覚障害が強いのが視床出血の特徴です。

もっと詳しく視床出血を知りたい方はこちらもご一読下さい。

小脳出血

出血源は上小脳動脈の分枝で、歯状核部の出血が多い。
突発性の強い頭痛、悪心、嘔吐、回転性のめまい、起立および歩行困難で発症し、手足の麻痺を認めないのを特徴とします。
対光反射のある縮瞳、病側の失調、構語障害のほか、外転神経麻痺、末梢性顔面神経麻痺なども見ることがあります。

もっと詳しく視床出血を知りたい方はこちらもご一読下さい。

橋出血

出血源は脳底動脈の正中、傍正中穿通動脈です。
多くは発症後に急速に意識障害が進行していき、短時間のうちに昏睡状態に陥り、四肢麻痺、対光反射が保たれた著名な両側の縮瞳、両眼の浮き運動、高熱などを呈します。

大脳皮質下出血

症状は限局性であり、意識障害があっても軽度のことが多いです。
出血部位に一致した大脳巣症状を呈します。
頭頂葉や側頭葉に多いですが、前頭葉や後頭葉にも起きます。

診断

脳出血の診断や出血した部位の特定のための診断は、臨床症状の特徴から比較的用意です。
しかし非定形例や小さい血腫の場合は脳梗塞との鑑別が難しい場合もあります。
そのため、必ずCT、MRI、血管撮影などの画像診断にて確認が行われます。

自費リハビリ&トレーニング施設 カラダの先生
〒453-0801 愛知県名古屋市中村区太閤1-1-14 高橋ビル5階
名古屋駅より徒歩5分

お気軽にお問い合わせください。052-433-3302受付時間 9:00-18:00 [ 日曜日除く ]

ご予約はこちら

このブログを読んで興味を持っていただいた方
気になっていたが一歩踏み出す勇気がなかった方
是非一度、当施設のリハビリ、トレーニングを受けてみませんか?
いつでもご連絡お待ちしております。ご気軽にご相談くださいね!

Follow me!