半側空間無視とは?【脳梗塞後遺症の解説】

半側空間無視って何??

半側空間無視という言葉をご存知でしょうか?

半側空間無視とは脳梗塞や脳出血を発症することで後遺症として出現する症状のことを言います。

半側空間無視とは、脳梗塞や脳出血により大脳半球が損傷した際に、損傷した部位とは反対側の空間が認識しにくい状態になります。

そしてその多くは左の半側空間無視を呈します。

なぜ左半側空間無視が多いの??

では、なぜ左半側空間無視が多いのでしょうか?

この半側空間無視は基本的に右大脳半球損傷によって起こることが多いです。

それは、左大脳半球は右側の空間認知にかかわりますが、右大脳半球は左側だけでなく右側の空間認知も司っていることが関係します。

仮に左大脳半球が損傷されたとしても、右の大脳半球は両側の空間認知に関わることが出来るため、ある程度カバーすることができます。

しかし、右大脳半球が損傷された場合は、そのまま左側の空間認知が困難になり、左半側空間無視が起こります。

半側空間無視とはどんな症状なの?

左半側空間無視の症状がある方は、実際には左側が見えているにも関わらず、認識することが難しくなります。

分かりやすい症状としては以下のようなことが挙げられます。

・右ばかり向いている
・食事の際に左側に置いてあるものに気付かず食べ残す
・車いすの左側のブレーキをかけ忘れたり、左のフットレストを上げ忘れる
・車いすを操作したり、歩行の際に左側の障害物によくぶつかる など

視野障害(半盲)との違い

視野障害(半盲)や半側空間無視では該当部位の存在に気付かないという症状が起こります。

一見、同じ症状に見えますが違いは何でしょうか?

視野障害(半盲)は、頭部や視線の動きを制限したときに生じる視野欠損のことです。

「視野が欠損している」という認識があり、視線や頭部を回旋させることにより認識することができます。

半側空間無視は、頭部や視線の動きを制限しないときの視野欠損です。

「視野が欠損している」ことが認識しにくいため、極端に言えば左側の空間そのものがなくなってしまっている状態なのです。

半側空間無視の検査

半側空間無視の基本的な検査法は、線分抹消試験、線分二等分試験、模写試験などがあります。

線分抹消試験
線分に印をつけていく試験になります。2本見落とすと陽性と判断されます。

線分二等分試験
用紙の中央水平に描かれた20cmの直線の中央に印をつける試験です。中央より10 mm以上偏位する場合を陽性と判断されます。

模写試験
手本が書かれた紙を提示し、手本と同じ絵を書いてもらう試験です。 無視側の脱落が無視の所見になります。

半側空間無視のリハビリ

半側空間無視に対するリハビリにはいくつかの方法がありますが、今回は視覚性の探索を促す「視覚性走査訓練」をご紹介します。

左半側空間無視の患者さん場合、左側の刺激を探索しようとせず、右側の刺激に引き付けられるという特徴があります。

そのため、訓練の際は右側からの刺激が入らない環境で訓練することが重要になります。

探索する空間枠の左端に目印をつけ、左側を見るように合図を出しますが、左といっても患者さんが認識している中での左にとどまってしまうため、食事のお盆の左、紙の左端などと「フレームの左 」を提示することが重要になります。

また、このときに食事のお盆であれば、右手でお盆をなぞりながら左側を探索してみるなども有効とされます。

また、すぐ探索をやめないように声かけなどで工夫し、日常生活活動のなかで反復して動作を練習して患者さんの自立度を向上させていきます。

半側空間無視の改善を目指すというよりは、早期に半側空間無視に適応して生活してもらうことが目標になります。

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