失語症と構音障害の違い分かりますか?〜脳卒中後遺症を正しく知ろう〜
失語症と構音障害の違いを知る
おはようございます。カラダの先生ブログです。
今日もカラダの先生より脳卒中やリハビリに関する情報をお届けしていきたいと思います。
今回のテーマは「失語症と構音障害」について。
脳卒中の後遺症として「言語」に関する障害は、多くの方に見られます。
ただし言語障害一つとっても「喋れない」「喋りずらい」など、その症状や病態は様々です。
これらの症状が出現した場合、脳卒中では大きく2つの要因が考えられます。
それは、「構音障害」と「失語症」です。
どちらも同じ意味だと思われる方も多いかもしれませんが、実は似ているようで全く違う意味なのです。
今回はこの2つの違いについて紹介していきます。
失語症とは
脳卒中の後遺症などによって脳の言語中枢が障害を受けると、言語機能に障害を受けて言葉をうまく使う事ができなくなります。
失語症の症状には以下の4つの症状があります。
失語症の主な症状
聞く:話の内容が理解するのが困難となります。
話す:言いたい言葉が出てきにくい。自分が言いたい事とは別の言葉が出てきます。
読む:本や新聞を読んでいても、理解するのが困難となります。
書く:書きたい文字が出てこない。違う文字を書いてしまう。
これらの障害の程度は、脳の損傷部位や範囲によっても大きく変わります。
失語症にも種類がいくつかあり、それらによって症状は異なります。
失語症の種類
・ブローカー失語症 (運動性失語)
相手の言っている言葉や文章の意味の理解は十分に出来ますが、言葉を出す際にうまく話そうとする事が出来なくなります。
話し方がぎこちなくなります。
ブローカー失語は、脳の前頭葉という部位が損傷を受けた際に発生する事が多いです。
・ウェルニッケ失語症 (感覚性失語)
会話はスムーズに離すことは出来ますが、言い間違えが多く聞き手は理解する事が困難となる。
ウェルニッケ失語は脳の側頭葉に損傷を受けた際に発生する事が多いです。
・健忘失語
話す内容は理解できるものの、単語や物の名前が出てない場合があり、話し方が回りくどくなってしまう特徴がある。
・全失語
失語症のなかでもっとも重症な症状で、「話す」「聞く」「読み書き」のすべてに重度の障害はみられる。
構音障害
構音障害とは、言語の理解や話す言葉ははっきりしていますが、音を作る器官や動きに障害があり、発音が上手く出来なくなった状態です。
構音障害の種類
・弛緩性構音障害
大脳や脳幹にダメージを受けた時に現れる後遺症。
失語症とは違い、相手の話を理解したり、頭の中で伝えたい言葉をまとめたりすることはできますが、舌や唇をうまく動かせないため、声という形で相手に伝えることが困難になります。
・失調性構音障害
発話に関わる筋力が低下することで、話す時のリズムが不規則になったり、パラパラ、ひらひらなどの繰り返す音が言えなかったりする症状があらわれます。
声の大きさにバラつきが出たり、震えたりして聞き取りにくい発語になります。


