パーキンソン病の症状とリハビリ

おはようございます。カラダの先生ブログです。
今日もカラダの先生より脳卒中やリハビリに関する情報をお届けしていきたいと思います。

今回のテーマは「パーキンソン病の症状とリハビリ」についてです。

皆さん、パーキンソン病という病名は聞いたことがありますでしょうか。
恐らくほとんどの方が名前は聞いたことがあるのだと思います。
しかし、実際にどんな病気なのかまで知っている方は多くはないかと思います。
今回はそのパーキンソン病についてまとめてみましたので、よろしければご一読下さい。

パーキンソン病は全国で16万人以上の患者さんがいると言われています。
しかし、症状の進行はゆっくりと進むことから、初期症状では本人は気づかないことが多く、気づいたころには症状が進行している事も考えられます。
パーキンソン病は、特徴的な症状がいくつかあります。早期診断・早期治療する為にも特徴的な症状を紹介していきます。

パーキンソン病の特徴的な症状

パーキンソン病には特徴的な症状があります。
パーキンソン病で代表的な運動症状は4つあります。
これを、4大徴候といいます。
いずれの症状も、症状の強さに左右で差があるのが大きな特徴です。

順に説明して行きますね。

手足の震え(振戦)

安静時で何もしていない時に手足が小刻みにふるえます。
動作時には手足のふるえは軽減する事が多いのが特徴です。
パーキンソン病の最も特徴的な症状の一つです。

筋肉のこわばり(筋固縮)

筋肉がこわばり、動かそうとすると歯車のように規則的に動きスムーズに動かすことが出来なくなります。

動きが遅くなる(無動、寡動)

パーキンソン病の症状には、動作が素早く動かすことが出来なくなります。
動きが小さくなり、動作を始めるまでに時間がかかります。

バランスが取れなくなる(姿勢反射障害)

パーキンソン病の症状が進行するとバランスを崩しやすくなります。
一度、バランスを崩すと自分で修正する事が出来ずに転倒しやすくなります。

パーキンソン病のリハビリ

次はパーキンソン病の方にどんなリハビリを行うと良いのか順に説明して行きますね。

身体の柔軟性を保つ運動

パーキンソン病では、身体を捻る動作が出来なくなってしまいます。
股関節、膝関節の曲げ伸ばしも筋肉のこわばりが強く出現して日常生活での障害が出てきます。
そのため、リハビリでは筋肉のストレッチや関節の可動域訓練を中心に行い、身体の柔軟性を維持・拡大を図ります。
自主訓練でも身体を伸ばすストレッチや運動は有効的です。

姿勢バランス訓練

パーキンソン病がでは、徐々に身体のバランス機能が低下してきます。
床上では四つ這いや膝立ち位でのバランス訓練を行ったり、立位が安定して取れる方は段差を用いた訓練や片足立ちなどの訓練も行なうと良いでしょう。
バランスを崩してもすぐにつかまれる場所で行うか、近くに介助者がいる環境で行って下さい。

歩行訓練

パーキンソン病の歩行障害では、歩きはじめに足が出にくい(すくみ足)や歩き始めたらそのまま進んでしまう(突進現象)などがあります。
そのため、初めて歩行訓練を行う際は、近くに物を置かずに広いスペースで行う事が望ましいでしょう。
すくみ足の対処法として歩く前にイチ・ニ・イチ・ニと声掛けをしながら歩き始めるとスムーズにいく場合があります。
目標物を設定しながら直線歩行ではなく孤を描くように歩くことで突進現象も抑制する場合があります。
また、歩きながら話したりするような二重課題は難しいことが多いため、動作を分けて行うか、一度歩きが止まってから話しかける工夫が必要となります。

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