高血圧の原因は?血圧の基準を知ろう
脳梗塞・脳出血を発症する原因として最も大きな原因となる高血圧。
当然聞いたことはあるかと思います。
健康診断などで測ることがあると思いますので、おそらくほぼ全ての人が一度は血圧を測定したことがあることでしょう。
皆さんは自分の血圧がどのくらいか知っていますか?
細かく知っていなくても結構ですが、高血圧の場合、将来的に病気を発症してしまう可能性につながる恐れがありますので、まずはさらっとでも血圧のこと、高血圧のことを知ってほしいなと思います。
血圧とは?
血圧とは、心臓から大動脈に送り出された血液が血管壁に加える圧力のことをいいます。
その圧力は、心臓から送り出される血液量や末梢血管での流れにくさ、血液がドロドロかなどによって、上がったり下がったりします。
そのうち、心拍出量(心臓から送り出される血液量)と末梢血管抵抗の2つが、血液を上げる主な要因となります。
これらは、塩分の過剰摂取や動脈硬化、昇圧物質であるレニン、アンジオテンシン系などのホルモンの増加などが関与してきます。
血液の通り道である血管は「ゴムホース」、心臓は「ポンプ」です。心臓「ポンプ」は収縮と拡張を繰り返しながら血液を動脈「ゴムホース」に送り出しています。その際に血液が血管の内側「ゴムホース」に与える圧力が『血圧』です。圧力が強すぎると血管の内側「ゴムホース」に負担がかかります。これが【高血圧】です。圧力が弱すぎて血液が「ゴムホース」の最後まで送られない状態。これが【低血圧】です。圧力が強すぎるのはよくないですが、弱すぎても血液が全身に行き渡らないため問題になります!
高血圧ってどんな病気なの?
血圧は常に変動しているため、誰しもが血圧が高くなることがあります。
しかし慢性的に血圧が高い状態が続くことがあり、これが所謂高血圧症という病気になります。
高血圧症は発症原因により2つに大別されます。
1つは別の病気や薬の副作用による原因の二次性高血圧症。
もう一つは原因が特定できない本態性高血圧症です。
このうち本態性高血圧症が日本人の患者の約90%を占めています。
本能性高血圧は、遺伝因子が生活習慣、ストレス、加齢などが複雑に関係しており、明らかな原因は不明です。
他の特徴として、食塩の摂取量が多いと血圧が高くなります。
他には一日の時間帯によって血圧変動がみられます。
夜間に血圧が下がり、起床時に血圧が高くなります。
夜間に血圧が低下しない、または上昇するタイプや、起床時の血圧上昇が大きいタイプの本態性高血圧では、脳卒中や心疾患の原因になることが分かっています。
高血圧は、脳出血や脳梗塞などの脳卒中、心不全や心筋梗塞などの心臓病といった重大な病気を引き起こすきっかけとなる可能性があります。
起床時から血圧は上がり始め、日中は高い状態が続きます。夜に向かって徐々にさがり、就寝中には最も低くなります。食事や心理状態も血圧に影響します。塩分を摂り過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした翌日や緊張や強いストレスかかっている時は、血圧が上がります!
血圧の基準値を知ろう

成人における血圧値の分類(mmHg)
※日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」より
上記ガイドラインによると、高血圧をⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分けており、疾病リスクとの兼ね合いにより、いつどのように治療するかを医師が判断するようになっています。
正常高値血圧というのは、「高血圧の一歩手前で、注意が必要なレベル」という意味であり、所謂高血圧予備軍の段階。
疾病リスクが高い場合は治療の対象となります。
(孤立性)収縮期高血圧とは、収縮期血圧だけが特に高いもので、動脈硬化の進んだ高齢者に多くみられるものとなります。
そして診断室血圧と家庭内血圧と呼ばれるものがあります。
皆さんは、病院で血圧を測定した際に家庭で測るよりも高くなってしまった経験はございませんか?
これは『白衣現象』と呼ばれるものであり、受診に伴う精神的不安感や精神的ストレスが関与していると言われています。
家庭内血圧は安定しているのに、病院での血圧が高くなりすぎていると、医師が降圧剤をさらに出してしまう可能性があります。
そのため、血圧が下がりすぎてしまうリスクがあるのです。
そのため、家庭での血圧測定を習慣化し、血圧の日内変動や推移を知っておくことは重要と言えます。
高血圧はどう治療する?
日本人に多いとされる本態性高血圧には、食生活や運動などの生活習慣が大きく関与しています。
つまり、治療の第一歩としては、生活習慣の改善からとなります。
それを行なっても改善が見られない場合は血圧をコントロールするための、血圧降下薬による薬物療法が選択されます。
間違ってはいけないことが、血圧降下薬を飲むと血圧は当然下がりますが、根本である高血圧を治すものではありません。
血圧降下薬の服用は、高血圧が引き起こす血管の損傷や動脈硬化の進行を抑えて、合併症を予防するためのものになります。
つまり、薬物療法だけで安心して良いものではありませんので、薬物療法と並行して生活習慣の改善を図ることが重要です。
生活習慣の改善により血圧のコントロールができるようであれば薬物療法も服用をしなくても良くなったり、減薬することも可能です。
薬物療法の効果は薬の種類や量によっても様々です。
すぐに効果が出るとは限りませんので、気長に服用しましょう。
また、自己判断で勝手に飲むことをやめたりしてはいけません。
定期的に受診し、主治医と相談しながら薬物療法を進めてください。
いかがでしたか?
この記事を読んだらまずは自分の血圧がどのくらいなのか調べてみましょう。
もし血圧が高い方は、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。