退院した後の脳卒中リハビリで手のリハビリしてますか?
脳梗塞を発症すると、片麻痺は体の半身に麻痺が出ますので、手にも足にも麻痺が残ります。
もちろん脳の脳梗塞が起きた場所によってどこにどんな麻痺が出るのか、これは人によっても違いがあります。
足の麻痺が重度の人もいれば、手や指の麻痺が重度の人も。
脳梗塞を発症したことのある方やそのご家族の方は知っているかと思いますが、発症後リハビリを集中的に行うため、リハビリ病院(回復期病院)転院する方が多いです。
そこでは、一日に最大で3時間ほどのリハビリがあり、休みなく退院までリハビリを行います。
そのリハビリには理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれの分野を担当してリハビリを行います。
足のリハビリや歩行は理学療法士。
手のリハビリや作業課題などは作業療法士。
失語症などの高次脳機能障害や飲み込みなどの嚥下障害には言語聴覚士。
なんといっても、最大で半年間のリハビリが毎日あるので、やはりそこで退院した先の生活を見据えてリハビリに取り組みます。
病院に入院している時は手のリハビリがたくさんあります(症状にもよりますが)。
しかし退院してからはどうでしょう。
「手」のリハビリはやっていますか??
退院してからは入院中と同じようにリハビリをたくさん受ける事はできません。
医療保険でも介護保険でも同様です。
そしてそのほとんどが足や歩きのリハビリになっている方が多いです。
デイサービスに通っている方などでも、個別のリハビリ時間が20分ほどはあるかと思いますがが、ほとんどが足や歩きのリハビリになっていませんか?
手をほとんど触ることなく、固まったままの状態で足の運動や、マシントレーニングを行っていませんか?
手の麻痺、足の麻痺、顔の麻痺、様々な方がいます。
それぞれ個別に目標をお持ちですので、その目標に向かって一生懸命にリハビリに取り組んでいます。
目標とは「仕事に復帰したい」「杖なしで歩けるようになりたい」「車の運転がしたい」など。
中でも「手」の回復を望む方は本当に多いです。
手のリハビリをそもそもやっていない、固まってしまっているから動かせない、歩くことはできるけど、手は動かせないなど。
片方が動けばいいやとはなりません。
両手が使えるのが今まで当たり前だったのです。
それが突然動かなくなってしまって。
しかし動かないままではいけません。
動かさず固まったままでいると、指は拘縮してしまいます。
関節や腱なども動かず、曲がったままの手になってしまいます。
それではせっかく動かす力があっても、動かすことは不可能です。
しっかり伸ばしておいてくださいね。
動くようになりたい、したいと思うのであれば、柔軟性を保つことは出来るはず。
痛いのはあまり我慢しない方がいいですが。
むしろ固まっている方が痛みも起きやすいですけど。
手のリハビリを求めている人は大勢います。
それは手が動くことが、日常生活や仕事などにとても大切だからです。
手のリハビリも足のリハビリも、回復したい思いの分、頑張りましょうね。