2024年3月の振り返り

名古屋にある保険外リハビリ施設カラダの先生代表 理学療法士の森です。

暖冬から桜も早く咲くかと思いきや、3月は思いの外寒く雨も多かったためこのブログを書いている今日、ようやく桜も咲き出しました。
さあようやく4月ですね。新年度の始まりです。

この記事は3月の振り返り記事となります。拙い文章かと思いますが、ご興味のある方はそのままお進みいただけましたら幸いです。

3月の振り返り

・13日 オンライン勉強会
・14日 実技勉強会
・27日 オンライン勉強会
・28日 実技勉強会
・自費リハ新規ご利用者様について
・自費リハの状況について

とまあ具体的な日にちの詳細を記載できる範囲でいえばこのような感じでしょうか。

オンライン勉強会2回開催

ご参加いただいた方誠にありがとうございました。

テーマとしては、
・脳卒中片麻痺患者の立位姿勢分析

・脳卒中片麻痺患者の歩行分析

両テーマとも先月に引き続き行ったもの。相変わらずのコラボ勉強会です。

前者では、立位姿勢と歩行の関係性や姿勢評価のキーポイントについて講義。特に体幹や足部の評価をどのように進めていくか、更には姿勢制御の観点からも構成しました。
そもそも立位姿勢の評価が何故必要なのか、どの程度必要であるか、といったあくまで臨床ベースで構成した内容です。

後者では、歩行の基本的なバイオメカニクスや歩行周期各相における基礎知識や運動の構成と歩行時の姿勢制御について触れ、更にrocker機能の役割と重要性や歩行時のバランスなども深掘りして構成しました。
歩行は我々セラピストにとって恐らく最も対象者の目標に掲げられやすい行為の一つ。つまりは歩行に対する知識やその引き出しは十分に備えておく必要があるのです。
個人的にバイメカを学んできた経験から伝える内容はそれにフォーカスされやすいですが、どこを切り取るか、個々の解釈や着眼点によっても歩行の何を学ぶかは分かれることでしょう。
今回は疾患特異性にも触れた構成としたため、バイメカと姿勢制御を学ぶ機会が出来たのではないでしょうか。

実技勉強会2回開催

3月は、
・下肢ハンドリングコース 足関節の臨床ハンドリング編
・下肢ハンドリングコース 総復習編

の計2回を開催

下肢ハンドリングコースは2023年10月より始まった6ヶ月コースで、下肢の各部位ごとのテーマで全6回開催してきましたのですが、3月で全6回が終了となりました。
おかげさまでたくさんの方にご参加いただくことができ、2023年のハンドリングコースは全て満員御礼で幕を閉じることとなりました。

内容としては、母趾外転筋、母趾内転筋、虫様筋、短趾屈筋などの足内在筋の解剖学と運動療法でや、動作に必要となる下腿三頭筋の運動療法をレクチャーしています。
足部は立位姿勢において唯一地面に接している部位で、細かなバランス戦略であったり、固有受容感覚の入出力には欠かせません。
どうしても運動療法となると、ダイナミックな筋がターゲットになりやすいかと思います。
しかしそれだけでは解決しないときや、より良い臨床になるためには、細部まで評価していくことで選択肢が増え、臨床の幅が広がるでしょう。
知っていることが武器になることを私たちは理解しておくべきなのです。

とはいえ私が講師を務めるコースでは、あくまでも基本となる運動学、解剖学、生理学が軸であり、そこに自分の経験則で補足するのが一連となっています。
伝えられる時間は有限なので、伝えたいことを伝えることよりも、伝えた内容から自らが発展し臨床応用できるきっかけになることを、考えるきっかけになることを念頭に、動いているのです。

そして2024年度からはこれまでに開催してきたコースに加えてさらに発展的なコースを開催する予定です。

まずは4月より開催する上肢ハンドリングコース2024は現在申込受付中ですので、ご興味のある方がいましたらぜひ詳細を見てみてください。

保険外リハビリの近況

同業他社の近況は分かりかねますが、一先ずはやってこられています。
自分がこの保険外リハビリという業界に関わってきて5年近くになります。当初はまだ自費リハビリ、保険外で行うリハビリというものはまだまだ発展途上でこの愛知県にももう1店舗があるだけでしたが、この間にこの業界は全国に広まり、非常に多くの店舗が乱立しました。
ですが、この5年間で多くの店舗が増えた分、逆に閉業していくところも後を絶ちません。自分は経営者としてはまだまだ未熟ですが、大手の店舗であっても、大きな組織が経営母体にあっても潰れるところは潰れています。

しかしまあ他所は他所ですから、自分がやってこられている現状にはそれなりに満足しているのが現状といったところ。頑張って継続していきます。

この3月もおかげさまで新しく利用になる方もいます。嬉しくもありますが期待に応えられるよう一層身が引き締まる思いも同時に生まれます。

基本的に利用頻度や期間などは自分主体ではなく、希望に沿う形の範囲で考えます。それありきから実際のプログラムやホームエクササイズなども組み立てていきます。

これはあくまでも自分の経験則になりますが、病院時代の患者様と比較して保険外でのリハビリをご利用いただく方の方がホームエクササイズの取り組む意欲が高い印象があります。あくまでも主観です。自分の当時の経験の浅さからくる未熟さもあると思います。

それだけリハビリテーションに意欲的な方が来店していると考えたら、そこに介入しない手はありません。より効果的なホームエクササイズを選択し、方法や注意点のフィードバックも加えて、リハビリテーションにおける改善の効果を引き出します。LINEなどを介してコミュニケーションが図れる点も保険外リハビリの優れているポイントになります。

詰まる所、改善に結びつくことを全力で考え、それを実践する。これを体現できるのがこの保険外リハビリと個人的には感じています。

当然逆も然りですので、改善を感じられない場合は利用する価値が提供できていないことになるため、利用は減少します。当然です。
熱量は病院時代から変わらず持っていると自負していますが、経営者としては圧倒的に危機感が加わりました。プレッシャーが押し寄せます。

経営者として、プレイヤーとしても、まだまだ成長段階。今後の自分に期待して、精進するのみです。頑張ります。

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