脳卒中を予防するためのお酒とタバコの付き合い方

おはようございます。カラダの先生の森です。今日はお酒と脳卒中の関係性についてお伝えします。

お酒と脳卒中の関係性とは

酒は「百薬の長」と言われていますが、飲み過ぎが健康によくないことは皆さんもよくご存知ではないでしょうか?実は、脳卒中の発生率に関しても飲酒量が増えるにつれて高くなることが、最新の研究で明らかになったのです。お酒を飲む方も多いと思いますので、適切な飲酒量について学び脳卒中をはじめとした病気を予防しましょう。重度の飲酒者では、「脳内出血」のリスクが1.6倍に、「クモ膜下出血」のリスクが1.8倍に、それぞれ上昇しました。どちらも出血性脳卒中で、脳内出血は脳の中にある小さな血管からの出血で、くも膜下出血は脳の表面を覆うくも膜の下の出血の事を指します。目安としては、1日にビール中瓶1本以上飲む人は脳卒中の発症リスクを高まります。適度なアルコールの摂取量の目安は2ドリンクまでで、純アルコール量で約20g程度が限度だといわれます。これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500mL)、日本酒は1合(180mL)、焼酎0.6合(約110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワイン1/4本(約180mL)、缶チューハイ1.5缶(約520mL)に相当します。

適度な飲酒量で脳卒中を予防しよう

アルコール摂取量が日本酒にして1日1合未満では、「時々飲む人」に比べて、脳梗塞は約4割少ないという研究もあります。この理由として考えられる事は、アルコールの作用で善玉コレステロールであるHDL-コレステロールの血中濃度が上がること、血液が固まりにくくなることがあげられます。とはいえ、アルコールは中毒性もあり飲み過ぎは健康被害に良くありません。飲酒量を把握して飲み過ぎてないかを確認しながらお酒を楽しんで飲みましょう。

そして、もう一つ。脳卒中との関係性であげられるものがタバコですね。健康を害すると分かっていても禁煙出来ない方いらっしゃるのではないでしょうか。

脳卒中とタバコの関係性とは

タバコが身体に悪いことは知っていてもなぜだかやめられない・・。このような経験をした方は多いのではないでしょうか?禁煙外来や禁煙グッズも沢山あることからも、禁煙することに悩んでいる人が多いこと想像できます。タバコには依存性があると良く言いますが、どのような依存性があるのでしょうか。

ニコチン依存性

タバコを吸い始めると、禁煙を試みてもなかなか続かないことが良くあります。その理由には、タバコの煙に含まれるニコチンが関係しています。脳にニコチンが入ってくると脳は快楽の状態になります。タバコを吸うと落ち着くという感情が出てくるのは脳がニコチンに反応している証拠です。しかし、30分もすると体に中のニコチンが切れてきます。ニコチンが切れると、脳はそれを欲しようとして逆にイライラしたり、落ち着きがなくなったりの症状が出ます。これを、禁断症状と言います。この症状を解消しようとして再びタバコを吸い始めてしまうのです。

禁煙するためにはどうしたらよいか?

① 禁煙に関する知識を身に付ける

禁煙を始める前に禁煙に関する知識を身に付けましょう。ニコチンの禁断症状に関する知識や治療法などは調べて置きましょう。また、禁煙を始める前には、ストックしてあるタバコや灰皿など処分したりすることで、禁煙前に意志を固めておくことが重要です。

② 周囲の人に禁煙宣言をする

禁煙をするとニコチンの依存性によって再び吸いたい気持ちが出てきてしまいます。また、この禁断症状はやめてからの数日間が強く出ることが多いため、自分の意志だけでは辞められないケースもあります。そんな時は、周囲の人に自分の行動を観察してもらいましょう。宣言する事で何としてもやめるという気持ちが芽生えてくるでしょう。

③ 再喫煙の防止

タバコの禁断症状は、数日間が強くみられますが、吸いたいという欲求は持続します。そのため、一本だけなら大丈夫。お酒を飲むときだけなら。と油断した時に一番注意が必要です。詳しくは、専門の医療機関への受診をして相談してみてください。

④ タバコをやめる事で得られるメリットを知る

・健康になる

・食事が美味しく感じる

・若返り

・ストレスの軽減

・お金が溜まる

・時間の確保

・目覚めがよくなる

喫煙するデメリットと禁煙するメリットを知っておくことで、吸いたくなった時に我慢することが出来るかもしれません。 タバコや飲みすぎ・・・。辞めたいけどやめられない。なぜ、私たちはやめた方が良いのは分かっていても、その習慣を続けてしまうのでしょうか。実は、これには脳の性質が関係しています。脳は本能的に安定を求めようとしているのです。つまり、変化がとても嫌いです。頭では理解していても行動できないのは脳が関係しています。

悪習慣を断ち切る「20秒ルール」

20秒ルールとは何かというと、今までやってきた悪習慣をやめたい時は、その行動を起こすまでに20秒以上余分にかかるようにすることです。例えば、お酒の飲む量を減らしていきたいという方は、冷蔵庫にお酒をストックしておくのではなく、飲む量は制限をかけずに毎回、お酒を飲むときはコンビニまで買いに行くようにルールを作るのです。そうする事で、嫌でもその行動をするのに20秒以上要しますよね。この方法はとてもシンプルですがとても効果があります。お菓子を食べるまでに20秒以上かかかるようにすると、食べる量が3分の1になった研究結果もあります。この20秒ルールの凄い点は、新しく始めることや継続したいことにも応用する事が出来ます。やり方は簡単!先程と反対にすればいいだけです。つまり、その行動を始めるまでに20秒短縮すればいいのです。新しく運動を始めようとしたときは、すぐ手に取れる場所に靴や運動着を置いておく。これだけです。悪い習慣も良い習慣も健康維持のために理想の生活を送るために試してみてくださいね。

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