脳卒中を予防したいなら、今すぐタバコはやめましょう
おはようございます。カラダの先生ブログです。
今日のテーマは、「喫煙のリスクと脳卒中の関係性」「タバコの依存性」についてです。
喫煙がお身体に悪いことは皆さんもご存知だと思います。
しかし、喫煙を続けるとどのような病気になりやすいか?
どのようにタバコが脳卒中のリスクと関係しているのか?
恐ろしいタバコの依存性については詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
脳卒中の他にも様々な病気のリスクを高める喫煙。
今回は、禁煙するための知識もお伝えしていきます。
喫煙のリスクと脳卒中の関係性
喫煙を長期にわたって行っていると、各種臓器、組織に障害を起こし、いろいろな病気を生じやすくなります。
がん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患は喫煙によりリスクが高まります。
これらをまとめて喫煙関連三大疾患と呼びます。
脳卒中発症のリスクも喫煙により高くなることが明らかになっていて、喫煙量の多い人ほど脳卒中になる率が高いことが報告されています。
また喫煙により脳の血流量が低下することも。
このように喫煙によって引き起こされる障害は計り知れません。
喫煙のリスクをきちんと知っておこう
喫煙は血管に「炎症」を引き起こします。
長期の喫煙により慢性的な酸欠状態となります。
そして、血液が固まりやすい状態となるのです。
喫煙者は非喫煙者に比べて、心臓病死亡リスクは 1.5~4倍、脳梗塞死亡リスクは2~ 3 倍になります。
また、喫煙は喫煙者本人だけではなく、周囲の人まで影響が出ます。これが、受動喫煙です。
喫煙により、周囲の方へは受動喫煙が起こります。
受動喫煙のために、血圧の上昇、心臓病、脳卒中、がんが起こると言われています。
禁煙するとこんなに良いことも
禁煙すれば、脳卒中や心疾患のリスクが比較的早期に下がること言われています。
禁煙をすると、4~5年ほどで脳卒中や心疾患のリスクを非喫煙者と同等になるとの研究報告もあります。
禁煙はお金もかからない即効性のある予防といえます。
健康な生活を送るためには禁煙が一番です。
分かっていても禁煙するのは、よほどの意思と覚悟がないと難しいですよね。
じゃあなんでタバコはやめられないの?
タバコが身体に悪いことは知っていてもなぜだかやめられない・・
このような経験をした方は多いのではないでしょうか?
禁煙外来や禁煙グッズも沢山あることからも、禁煙することに悩んでいる人が多いこと想像できます。
タバコには依存性があると良く言いますが、どのような依存性があるのでしょうか。
・ニコチン依存性
タバコを吸い始めると、禁煙を試みてもなかなか続かないことが良くあります。
その理由には、タバコの煙に含まれるニコチンが関係しています。
脳にニコチンが入ってくると脳は快楽の状態になります。
タバコを吸うと落ち着くという感情が出てくるのは脳がニコチンに反応している証拠です。しかし、30分もすると体に中のニコチンが切れてきます。
ニコチンが切れると、脳はそれを欲しようとして逆にイライラする、落ち着きがなくなるなどの症状が出ます。これを、禁断症状と言います。
この症状を解消しようとして再びタバコを吸い始めてしまうのです。
禁煙するためにはどうしたら良いのか
① 禁煙に関する知識を身に付ける
禁煙を始める前に禁煙に関する知識を身に付けましょう。
ニコチンの禁断症状に関する知識や治療法などは調べておきましょう。
また、禁煙を始める前には、ストックしてあるタバコや灰皿など処分したりすることで、禁煙前に意志を固めておくことが重要です。
② 周囲の人に禁煙宣言をする
禁煙をするとニコチンの依存性によって再び吸いたい気持ちが出てきてしまいます。
また、この禁断症状はやめてからの数日間が強く出ることが多いため、自分の意志だけでは辞められないケースもあります。
そんな時は、周囲の人に自分の行動を観察してもらいましょう。
宣言することで何としても「やめる」という気持ちが芽生えてくるでしょう。
③ 再喫煙の防止
タバコの禁断症状は、数日間が強くみられますが、吸いたいという欲求は持続します。
そのため、一本だけなら大丈夫。お酒を飲むときだけなら。
と油断した時、一番注意が必要です。
詳しくは、専門の医療機関への受診をして相談してみてください。
④ タバコをやめる事で得られるメリットを知る
・健康になる
・食事が美味しく感じる
・若返り
・ストレスの軽減
・お金が溜まる
・時間の確保
・目覚めがよくなる
喫煙するデメリットと禁煙するメリットを知っておくことで、吸いたくなった時に我慢することが出来るかもしれません。
1人で禁煙が難しい場合は禁煙外来に相談するのも良い方法です。
健康なカラダつくり。禁煙を頑張る皆さんを応援しています。