低栄養とリハビリテーション

おはようございます。今回のテーマは「低栄養とリハビリテーション」についてです。脳卒中後に入院している方や高齢者の方は低栄養になりやすいと言われています。今回は低栄養とリハビリの関係性と低栄養の原因について学んでいきましょう!

低栄養とは?

低栄養とは「食事摂取量が減ることで、体を動かすためのエネルギーやタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足した状態を指します」つまり、低栄養が生じると、リハビリするために必要なエネルギーが不足してしまいます。また、リハビリで筋力トレーニングを行っていても十分に栄養が摂れていないと、筋肉が作られないだけではなく、筋肉が落ちてしまいます。低栄養の原因として、たとえば高齢者の場合は「活動量低下に伴う食事量の低下や食事に対する興味の薄れ」「消化機能の低下」など様々です。

また、脳卒中後の患者さんも怪我や病気により満足に食事できない状態が続くと、若い人でも低栄養に陥ってしまうことがあるのです。 低栄養になってしまうと、どのような症状が現れるのでしょうか? 代表的な症状を以下にご紹介します。

・体重減少

食事摂取量が低下してエネルギー不足になると、身体の筋肉や脂肪を分解してエネルギーを作ろうとします。そのため、低栄養は体重減少を引き起こします。

・骨が脆くなる

栄養不足が続くと骨の生成に重要なカルシウムが低下するため、結果として骨が脆くなります。また、前述した体重減少により筋肉が落ちてしまうと転倒リスクを高めて骨折するリスクを高めてしまいます。

・免疫力の低下

果物などに含まれるビタミンCや緑黄色野菜に豊富に含まれるビタミンDには免疫機能を高める働きがあります。これらの栄養素が不足すると風邪などの感染症になるリスクを高めてしまいます。

・傷ができやすく、治りづらい

栄養防足が続き体重が減少すると、皮と骨の間でクッションの役割をしている筋肉や脂肪の量が減ってしまいます。その結果、皮膚の炎症が起きやすくなるのです。皮膚の炎症が悪化すると、寝たきりの方に起こりやすい「床ずれ」の原因にもなってしまうこともあります。また、低栄養の状態では、一度ついた傷は治りづらくなってしまいます。

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