脳卒中を予防するために何を飲んだらいい?

7月になりましたね。外の気温もだいぶ高くなってきており、そろそろ本格的な夏が近づいてきた感じがします。

さて、気温の高い夏には脳卒中を発症する人が増えています。脳梗塞などの脳卒中は、どの季節においても注意が必要ですが、夏は生活スタイルを注意すれば防げることも多くあります。

脳梗塞、脱水による水分不足に注意

夏に脳梗塞が起こりやすい理由として挙げられるのが、脱水による体内の水分不足です。夏は汗を多くかくため、それに見合った量の水分を補給しないと、体が脱水症状に陥り、血液が「ドロドロ状態」となります。その結果、血管が詰まりやすくなります。

寒さで血圧が上がりやすい冬とは逆に、夏は体の熱を放出しようと血管が拡張しやすくなります。生理機能が低下している人や、降圧剤などを服用している人は、血管拡張のために血流が遅くなり、血栓ができやすい状態になります。

さらに、飲酒は尿量を増加させ脱水の原因になります。これらが重なると夜間に脳梗塞を発症しやすくなります。

脳梗塞、こまめな水分補給が重要

とくに暑い夏は、就寝中に脱水がおこりやすく、眠っている間にコップ一杯(200㎖)程度の汗をかいています。気温の高い夜には、それ以上の汗をかくことも。また眠っているときには、血圧が低下するため、血栓ができやすい状態になっています。水分を摂取しても、体全体に浸透するまでに約20分かかります。水を飲んでも、すぐに血流の流れが良くなるわけでありません。気づかないうちに皮膚からも水分は蒸発します。汗をかいても、こまめな水分補給が重要です。就寝前には大量の飲酒をさけ、コップ一杯の水を飲みましょう。

糖尿病は脳梗塞のリスクが高い

糖尿病は、糖尿病でない人の2~4倍脳梗塞を発症しやすいと言われます。脳梗塞は動脈硬化のために血流が流れなくなって起こる病気です。糖尿病は、動脈硬化の進行を早めてしまうと考えられています。

脳卒中予防10ヶ条

① 手始めに 高血圧から治しましょう

② 糖尿病 放っておいたら 悔い残る

③ 不整脈 見つかり次第 すぐ受診

④ 予防には タバコを止める 意志を持て

⑤ アルコール 控え目は薬 過ぎれば毒

⑥ 高すぎる コレステロールも 見逃すな

⑦ お食事の 塩分・脂肪 控えめに

⑧ 体力に 合った運動 続けよう

⑨ 万病の 引き金になる 太りすぎ

⑩ 脳梗塞 起きたらすぐに 病院へ

脳卒中は、高血圧や糖尿病、食生活の乱れ、運動不足などが続くと血管が少しずつ傷み、動脈硬化が進行すると発症しやすくなります。脳卒中の予防には、脳卒中を起こしやすくする状態(危険因子)を早めに改善しておくことが大切です。

皆さんは、いつも何を飲んでいますか?ミネラルウォーター、緑茶、ウーロン茶、紅茶、珈琲・・・。食事の前後、ブレイクタイム、寝る前に、そのシチュエーションに合わせて飲み物を選択しているのではないでしょうか?

康茶として症状や用途に合わせて中国茶を選び飲んでいる人もいます。中国茶の健康効果は医学的に証明されている物も多く、『漢方』として扱われている物も少なくありません。中国茶の効果は、発酵度によって傾向が分かれ効果や効能も違います。

お茶の性質と脳卒中との関係性

茶葉の加工法(発酵度)の違いから、熱を冷ます寒涼の性質、カラダを温める温熱の性質があります。

◇脳や頭をスッキリさせる 緑茶

無発酵茶である緑茶は、茶葉の豊かな香りを楽しめるお茶です。ビタミンCやカフェインが豊富に含まれているので、頭をスッキリさせる効果が期待できます。覚醒効果もあるので、目覚めのお茶として、仕事中におすすめです。日本の「静岡茶」のような存在で、中国の緑茶といえば龍井茶。日本の玉露に似た形と色の茶葉である中国茶、恩施玉露などがあります。

◇血圧を下げる「白茶」は脳卒中予防にオススメです

独得の製法により甘い香りが楽しめる白茶は、清涼感がある風味で気分を爽快にする効果が期待できます。血糖値、血圧、コレステロールを下げる効果もあることが分かっています。また、喉の渇きを癒し、乾燥した時期の喉の潤いにも効果があります。白豪銀針は、体の熱を下げる効果があるので、夏におすすめのお茶です。 

◇胃腸の調子を整える「青茶」 

青茶は中国茶の中でも半発酵のもので、独特の甘い風味で気分を爽快にし頭をスッキリさせます。胃に刺激を与え食欲増進させたり、食後の胃腸の調子を整え、暑気あたりの防止や二日酔いにもおすすめです。ビタミンCやポリフェノールも豊富ですが、胃弱の人には不向きです。凍頂烏龍茶は、アレルギーを抑制する作用のあるメチル化カテキンの含有量が多く、花粉症に有効とされている烏龍茶です。

◇便秘気味な脳卒中者にオススメ!コレステロールを排出「黒茶」

黒茶は、麹菌の力によって発酵させ作られるお茶です。新陳代謝を促進し、体内の毒素やコレステロールを体外に排出します。胃腸を整え活発にし、食べ過ぎや二日酔い、便秘予防の手助けとなります。体を温めて血行を良くするため、冷え性、血行不良が原因の肩こりや頭痛、風邪の予防にもおすすめです。プーアール茶は、非常にミネラル濃度が高く、血液循環の改善やアレルギーの改善など、優れた健康効果があり、脂肪分解効果もあるため、ダイエット茶としても期待されています。

脳の活性!万病の薬

茶葉の発酵により新しい成分が作られ、様々な効能効果を発揮します。中国茶の主要成分は、ビタミン・ミネラル・カフェイン・アミノ酸・ポリフェノールです。

ポリフェノールといっても、単独の物質ではなく、何種類もの物質の総称で、約70%はカテキン類が含まれています。体内の中性脂肪を分解する酵素の働きを活発にし、血中コレステロールの上昇を抑えたり、血行を良くし、血圧を下げる効果、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があるとされています。

カフェインは、血管を拡張し、血液の循環を良くします。腎臓機能の活性化、消化液の分泌も活発にします。苦みの成分ですが、疲労回復やストレス解消に効果があります。

ビタミンは、CやAのβカロテン、E、B、亜鉛などミネラルが含まれ、ビタミンBは過酸化脂質を分解し動脈硬化予防に必要な善玉コレステロールを上昇させます。ビタミンEは動脈硬化を予防します。

カテキンは、血中コレステロール値を下げ、血圧をコントロールします。血糖の上昇を抑制。ガンの発生を抑え、腫瘍の増加も抑えると言われています。抗酸化作用も強く、体内で老化の元となる過酸化脂質と結びついている活性酸素をやっつけるので、いろいろな病気の予防となります。

いろいろな効果効能がある中国茶。生活の中に、取り入れて健康維持に活用してはいかがでしょうか。

Follow me!